1 冬月記者 ★ :2024/03/27(水) 10:44:42.85 ID:52JlHFUn9
手塚治虫が亡くなったのは、昭和が終わって一か月と二日後、平成元年の2月9日だった。
生きているあいだは生年を2歳上に言っており(本来は昭和3年生まれだが大正15年生まれだと自称していた)、62歳で亡くなったとおもわれていたが、実は60歳での逝去であった。
いま聞くと、60というのはすごく若い。60代に入って三か月と少ししか経っていなかった。
先だって亡くなった鳥山明は、享年68。
68とは若い、とおもったのは、ここ35年の世相の動きによるものだろうか。
逆に言えば、手塚治虫の亡くなった年齢が鳥山明より8年若かったというのも、あらためて驚きである。
手塚治虫が亡くなった当時、62での逝去(そのときはそう報じられた)について、あまり、若くして亡くなった、という報道がなかったようにおもう。
たぶん戦争体験世代が人口のどれぐらいいるのかによって、反応が変わる事項なのだろう。
手塚治虫の代表作は、と聞けば、いまの日本だと『ブラックジャック』と答える人がもっとも多そうである。
亡くなって36年、晩年の作品が代表作だと認識されるのはしかたがないことなのだろう。
でも、昭和中期から、つまり手塚治虫の活動の中期からリアルタイムで作品を読んでいるものとして、手塚治虫の代表作が『ブラックジャック』だと言われるのはきわめて強く違和感を覚える。
世代の問題なのはわかるが、手塚の代表作が『ブラックジャック』だという発言を初めて聞いたときは驚愕した。何かの聞き間違いだとおもったくらいだ。
「ぜったいに違う」と叫びたい
もちろん『ブラックジャック』は連載時に読んでいる。単行本も買って読んでいた。とてもおもしろいとおもう。素晴らしい作品だ。
でも、これが手塚治虫の最高作とは、ちょっとおもえない。しかたない。生きている時代が違うというのは、そういうことなのだろう。
大学の漫画研究会の少し上の人で、のちに小学館に入り編集者となった先輩(手塚治虫の担当もやっていた)とその話をしたとき、やはり「え、代表作はブラックジャックじゃないだろう」と言下に否定した。そりゃそうだ。
われわれ、1960年代前半から漫画を読み出している世代にとって、手塚治虫はリアルタイムに新作を発表しつづけるベテランであり、彼のあの猛烈なエネルギーを感じながら生きていた世代として、彼の世界をブラックジャックで代表させるのは、ぜったいに違う、と叫びだしたくなるレベルの認識の差となる。
手塚治虫の代表作は何か、というと、たしかにちょっと難しい。
活動時期が長すぎて、しぼりきれなくなってしまう。なにせ全集が400冊なのだ。
私は『火の鳥』である。
「COM」時代の『火の鳥』だ。
なかでも絞るなら、「未来編」と「鳳凰編」となるが、黎明編―未来編―ヤマト編―宇宙編―鳳凰編―復活編―羽衣編―望郷編―乱世編とつづくこの一連の作品をもって、手塚治虫の代表作だとおもっている。
手塚治虫には「人気漫画家」としては浮き沈みがあった。
手塚治虫が知られたのは昭和21年(1946)の『新宝島』である。
手塚のこの作品について書かれたものだけで多数にわたり、当時の衝撃が知れる。
ここからいまに続く日本の漫画文化が始まった。つまり世界の漫画の原点と言ってもいい作品である。
本来なら、本作を手塚治虫の代表作とするべきだろう。
しかし、この作品があまりにも画期的すぎて、ここで示された可能性をあらゆる人が引っ張り出して拡張していまの漫画世界を作り上げたので、いま読むと、何が画期的なのかがわかりにくい。
前提としているものがあまりにも違いすぎて、知識なしにただ読むだけではこの作品の革新性にはなかなか気づかない。
それにつづく時代、いわばこの分野の日本の漫画をひとりで担っていた昭和20年代の前半は手塚の第一次の全盛期である。
続きはリンク先
https://news.yahoo.co.jp/articles/6732bec1af287c5dc7c979a14906878af6a773c1?page=1
前スレ
https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1711495285/
何を一番に選ぶかなんて他人の勝手だろ
長期連載で後半制約が増えてクオリティが下がってるからってのはわかる
やっぱりキチンと完結してる方が評価高いだろうし
けどより多くの人が今も読み続けられる普遍性がブラックジャックの強みだろう
ブラックジャック以外の手塚作品は読んだ事ないって人も多いんじゃないの
と言ってみるテスト
きりひと讃歌
スクリプトに荒らされないことを願います
あ、それだわ
天ぷら人間のインパクトすごかった
いくら代表作が火の鳥だアドルフだと叫んだところで、
令和の世に認知される行動を2作品同様積極的に起こさなければ埋もれてしまうのは当然なんだわ
火の鳥は日本漫画史上間違いなくトップワンを争う名作
きっちり一本の筋だけど、時折こぼれ話を紛れ込ませるが、伏線っぽいのを解決しながら、きっちり最終回まで話を連載する
どちらが傑作かと言われたら?って比較はしづらいよねぇw
しかしまったく異なる設定の3作を同時に描いて全部面白いとか何なのこの人
現代、未来、時代劇と同時に何でも書ける天才って今の時代にいるかな
アトム、レオ、リボンの騎士が出てきたのは覚えている
そうか?
かなり強引な作文だな
自分が子供のころ見てた作品はなんだかんだ藤子不二雄作品が多かった
なんでかというと藤子不二雄劇場見てたから
アトムもレオもイケメンだが、アトムは少年(ロボットだけど)だしレオはライオンで、星飛雄馬とか矢吹丈のような、ちょっと陰があるイケメン青年(高校生含めて)主人公は、
ブラックジャックまでは長編では手塚作品には意外といなかったが、実は飛雄馬やジョー同様の少年漫画王道の主人公だ。
顔の継ぎ接ぎすらも、元々の顔立ちが美形だから、それすらカッコ良く見えてしまうイケメンが、
医学博士の手塚先生ならではの医療知識を元に読者が思いもつかない超絶技巧で毎回解決していく。
ブラックジャックが裸になるシーンとか、イケメン青年のヌードは女性のそれ以上にエロティックで女性読者をも惹きつけた。
人によって違うから意味のない話だわ
ブッタか、アドルフに着くだろ
道徳、教養、倫理… 学校や図書館に置かれる理由
そこが現代の漫画家とは大きく違うところだな
商品ではない、本物の作品だった