NHK連続テレビ小説『虎に翼』が、新たなる一歩を踏み出しました。第11話では、主人公の寅子（伊藤沙莉）が布団から起き上がれなくなり、学校を4日も休む事態が描かれました。その原因は、寅子の生理が人よりも重いためだということが明かされました。
このシーンに対し、テレビ誌ライターからは驚きの声が上がりました。「これまでの朝ドラで、主人公が生理で苦しんでいるシーンが描かれることなんて、一度もありませんでしたから」とのコメントがありました。確かに、朝ドラは視聴者に活力を与える番組として知られていますが、生理のシーンがこれほど直接的に描かれるのは異例でした。
『虎に翼』では、今回の生理の描写が単発ではなく、今後も何度か登場するとの情報もあります。さらに、より直接的な表現も含まれるとのことです。これは、制作スタッフが意識してストーリーに生理を組み込んでいる証拠です。
なぜ朝ドラで生理を取り上げる必要があるのか、その理由をNHKに問い合わせたところ、以下のような回答がありました。「『生理』に関わる諸問題や情報などをお伝えしていくことは、誰もが生きやすく、多様な生き方が認められる社会実現にとって大切なことの一つと考えています」とのことです。
『虎に翼』は、伊藤沙莉演じる寅子が日本初の女性弁護士を目指す物語です。現在は放送開始から3週目で、大学女子部の学生時代を描いています。生理痛やPMSといった婦人科系の疾患を取り上げるストーリー展開ではないものの、生理に関する問題や情報を提示することで、より多様な生き方が認められる社会を実現する一翼を担っています。
朝ドラ『虎に翼』が、視聴者に新たなる視点を提供し、社会的な問題に向き合うきっかけとなることを期待します。
